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メッセージ

情報メディア創成学類を目指す皆さんへ
河辺 徹(学類長)

河辺学類長

2007年からスタートした情報メディア創成学類も、学類創設から10年以上が経過しました。振り返ってみると創設当時は、スマートフォンの国内サービスが本格的に開始され、いつでもどこでもインターネット接続が可能になることで、SNS、動画生中継サービス、ネットゲームなど各種のネットワークサービスが急成長を遂げ始めた頃でした。そういった時代背景の下での誕生には、ある種の歴史的必然性が感じられます。そして,2011年3月に第一期生が卒業して以降、本学類の卒業生たちは、独自の個性を各々に発揮して、研究、開発、創作、事業、社会活動などの多様な分野で活躍しており、時代や社会のニーズに答える人材を養成するという大きな役割を果たしてきたといえます。

その一方で、その間の情報通信技術、グラフィックスや音響処理技術のすさまじい進歩には目を見張るものがあります。その結果、本学類創設当時のSociety 4.0と言われる情報社会から、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会(Society 5.0)を目指す時代になりました。Society 5.0の実現には、IoT(Internet of Things)、AI(⁠Artificial Intelligence)、サイバーセキュリティ、ビッグデータの解析などに対する高度な技術や知識を身に着けた次世代のICT(Information and Communication Technology)人材が社会イノベーションを目指して活躍することが必要です。

情報メディア創成学類ではこれまで、ネットワーク情報社会に不可欠な基盤的技術分野やWeb・映像・音楽などの多種多様な情報をコンテンツとして扱い流通させる分野において、革新的技術や科学的理論を創造的に生み出すことができる人材養成のための教育を行ってきました。これらの教育内容の本質的な原理や基礎の部分は、長い積み重ねを経て洗練化されたものであり、未来社会におけるイノベーションに対しても不変といえるものです。本学類が提供するカリキュラムは、この不変で基礎的な教育内容の上に、時代の要請に応じた最先端の知識や技術に関する専門的な内容を組み立てることを常に目指すものとなっています。社会の要請に答え続けることは、本学類誕生の歴史的必然性からも重要な使命であり、また、本学類は歴史がまだ十数年と若いことからも柔軟性を持っています。特に、1学年の定員50名(3,4年次は編入生+10名)と比較的小さな学類ながら、29名の専任教員(2018年4月現在)が在籍し、1学年あたり学生1.7人に対して教員1人ときめ細やかな対応が可能な比率になっています。さらに、第一線で活躍するクリエーターやプロデューサをお招きしての講義、実践力を要請するために産学共同で実施する「組み込み技術キャンパスOJT」など、特色ある授業科目も併せて開設することで、幅広く、皆さんの希望に応じて様々なことが学べるカリキュラムにもなっています。これらを基に、今後は従来のICT技術者/研究者に加え、Society 5.0の実現のための次世代ICT人材の養成にも積極的に取り組んでいきます。

生まれたときからITに接していた「デジタルネイティブ」世代の皆さんにとって、インターネットやネットワークサービスそのものは慣れ親しんだものでしょう。これまでのその経験という土壌の上に、情報メディア創成学類での様々な学習、交流による新たな体験を積み上げて、これからの新しい社会であるSociety 5.0の実現に貢献していく次世代のICT技術者/研究者を目指してみませんか。そういった好奇心とチャレンジ精神旺盛な皆さんとつくばの地でお会いできることを心より楽しみにしています。

2018年4月1日