学類長 あいさつ
森田 ひろみ

情報メディア創成学類は2007年に創設された、受験生の皆さんとはほぼ同年齢の学類で、これまでにおよそ900名の卒業生を送り出してきました。卒業生の多くは大学院へ進学して研究を続けます。そして、大学院へ進学した人もそうでない人も、その後社会人として情報・通信系、ネットワークサービス系を中心とする幅広い分野で、研究、開発、制作、事業、社会活動などに携わり、活躍しています。
近年の情報社会では、現実世界の情報をインターネットを介して大規模に収集し、AIがそれを分析して最適な答えを導き出し、その結果を私たちはVRで体験したり、現実世界のロボットの制御に用いたりする、という構図が実現しつつあります。世の中は今、急速な変革のただ中にあります。
このような世界を支える基盤的技術として、ネットワーク基盤技術や情報コンテンツ処理技術があります。これらの技術を社会に生かすためには、技術そのものだけでなく、それを利用する人や社会の特性の理解、デザインに対する感受性、さらには創造性も必要になります。こうした基礎となる確かな技術力,人や社会への理解,豊かな感受性を併せ持つ人材は、これからの社会において非常に貴重です。そのような人材を育成し、社会へ送り出すことが、本学類の目的です。
そのために、本学類のカリキュラムでは、1年次に数学、プログラミングなどの科目を通して、情報科学・技術分野の基礎を学びます。同時に、コンテンツ処理への導入科目でアートに関する素養も身につけることができます。これらを基礎として、2年次には、コンピュータネットワーク、情報理論、データ工学といった専門的な科目を学び、加えて人間や社会、デザインに関しても学修します。これにより、視野を広げ、情報科学に関する技術力と応用力をバランスよく身につけることができます。
そして3・4年次には、各教員が専門とする多様な分野の専門科目群の中から、自分の興味や関心に応じて選択し、さらに学びを深めていきます。実習科目や卒業論文では、これまでに培った知識や技術を生かし、与えられた課題や自ら設定した課題で研究に取り組みます。より早くから研究に挑戦したい学生は、1年次から指導教員を見つけ、演習を通して研究活動を始めることができます。
本学類は、現在の1年次定員が54名、3年次からは編入生を加えた定員が68名となっており※、全学年を合わせても240名程度の比較的小規模な学類です。一方で、教員は35名在籍しており、1教員あたりの学生数が各学年1.5~2名という大変手厚い指導体制です。(※令和8年度入試定員)
現代は、かつて夢物語と思われていたことが現実のものとなり、新しいアイディアを次々と形にできる時代です。その一方で、少子高齢化や気候変動をはじめ、これまでになかった深刻な社会的課題も数多く生じています。こうした課題に対して、ネットワークやコンテンツという視点から創造的に向き合う人材が求められています。好奇心とチャレンジ精神を持ち、さまざまな問題解決に取り組もうとする皆さんを、本学類は心よりお待ちしています。
2026年 4月1日
